薄着について

 

<<薄着の効果>>
生物にはホメオスタシス(生活恒常性)という働きが備わっていて、これが生命活動を支えています。これは、環境による何らかの正常の偏位があったとき、それをもとに戻し、生体内の環境を一定の状態に保とうとする働きのことです。
たとえば、夏の暑い日には、にんげんは汗をかくことによって体温を下げ、寒さに対しては自律神経が反応して血管が収縮し、熱の放散を防ぎます。そのようにして、内部環境を一定に保とうとするのです。こうした効果が得やすいのが、皮膚を空気に触れさせる薄着です。
薄着は健康な身体をつくるひとつの手段にすぎません。また年齢、それまで鍛錬の経験の状態、その時の体調を配慮した上での進め方が基本になりますので、快い状態で鍛錬が進なければなりません。
保育園で進められている鍛錬方法は、年間を通して薄着で過ごす、素足で過ごす、日光浴(空気浴)、掌によるマッサージ、乾布まさつ、足の冷水浴、冷水まさつ、プール(水による皮膚刺激)、マラソンなどです。乳児クラスはこれに赤ちゃん体操や沐浴なども加わります。
薄着は、鍛錬の中でも一番とりかかりやすく(わざわざ時間をとらなくてもよい)、年間を通して続けることで結果が出るものです。
夏、プールや太陽の強い光に鍛え、その続きで秋から冬への薄着が始まります。薄着で過ごすということは、それまでの積み重ねと、保育園で言い続けている食事や睡眠などの生活習慣、生活リズムなど、基礎的な体力づくりと平行しながら進めなければ、無理な鍛錬となります。ですから、一過性の病気の子どもたちにについては、体調が戻るまで、いつもより服が多めになったりする場合もあります。
子どもはよく動いていますので、親より1枚少なめを心がけていきましょう。
鍛錬を続けていくことの大きな目的は、健康な心と身体をつくり、守ることです。

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社会福祉法人 創の会

北田辺保育園

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