ポケットについて

 

きらきら.jpg (17025 バイト)
北田辺保育園では2歳児クラス(き組)から、ハンカチやちり紙が入るように少し大きい目のポケットをつけてもらっています。
き組では、身のまわりのことが自分でできることを目標に置きながら、ハンカチやちり紙も必要に応じて使っていけるよう、生活の中で知らせています。
そのためにも、[ハンカチやちり紙を常に身につけていること]が必要になり、[ポケットのついた服]が必要になります。
既にポケットのついた上着やズボンもありますが、既成のものでは小さすぎて、ハンカチやちり紙が入らなかったり、入ってもすぐに落としてしまったりと、実用的に活用できるものは少ないのです。
そこで、子どもたちの立場になって、ハンカチやちり紙が出し入れしやすいようにと、少し大きめのポケットを、保護者の方にお願いして作ってもらっています。
き組に進級するにあたって、また幼児クラスに途中入園となった保護者の方は[ポケット作り]におおわらわです。「先生、2枚の服には付けたけど、あと少しは少しずつ頑張るから、しばらく待ってや。」「裁縫がどうしても苦手で、おばあちゃんが手伝ってくれはってん。」「先生、夜なべして作った苦心作やねんで。」
そういったお母さん方からの声やエピソードを聞いて、改めてそのポケットを見ると、ひとつひとつのポケットに顔があり、表情があります。ひとりひとりのこどもたちの個性と同じように、ひとつひとつ違っていて、それでいてひとつひとつ素敵に輝いています。
そういったお母さん方の願いが込められた、手作りのポケットのついた服を着た子どもたちの表情はとても誇らしげです。特に、進級したばかりのき組さんは、手作りのポケットのついた服を身につけることが大きくなった証であるかのように、ポケットが見えるよう毎日胸を張って意気揚々と登園してきています。
またポケットの利点を、保育しながらもう一点気がついたのですが、[子どもたちの宝物入れ]でもあるということです。宝物は、四季折々の花びらや、落ち葉や木の実であったり、どんぐりや木の枝や小石だったりします。
先日、しろ組のSくんが朝走って登園してきました。登園してくるなり、庭にいた保母にポケットから取り出した折り紙の”かぶと”を見せてくれました。Sくんは手先が少し不器用だったのですが、みんなと一緒に自分で折り紙が折れ始めたのでした。折り紙遊びが楽しくなり、おばあちゃんに教えてもらって自分で作った”かぶと”をみんなに見てもらいたくて、すぐ取り出せるポケットに入れて登園してきたのでした。この”かぶと”も大切な宝物なのです。
保育園から帰った子どもたちのポケットには、さまざまな宝物が入っていることと思います。その宝物を通してその日の子どもの様子がわかり、その宝物をきっかけに会話がひろがることがあるかもしれません。
「朝ハンカチやちり紙をポケットに入れて登園したが、夕方身につけていなかった」「ポケットに砂が入りやすく、ハンカチやちり紙にも砂がついていて非衛生なのでは」等の保護者の方からの意見があります。これについては、保育の中での指導や配慮することなどもしていっています。ポケットをつけることによって服が破れやすいという難点もあります。でも、「自分で身のまわりのことができるように」という願いから生まれて手作りポケット。ハンカチやちり紙を出し入れしやすいということにとどまらず、子どもたちはその時見つけた物、感じた気持ちを大切にしまっておける小さな宝庫でもあります。
またポケットを作った保護者の想いも、ポケットの中に込められています。
そういった目に見えないものも、たくさん詰まっているポケット。
物が豊富にあふれ、本当に大切なことが見失われがちな今の時代だからこそ、生活やあそびの中でさりげなく活躍しているポケットの存在を、今一度見直す時でもあるかと思います。

もどる

社会福祉法人 創の会

北田辺保育園

TEL06-6713-0915