●ハーモニカ、笛、鼓笛隊を組まないことについて
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取り組みによって築いていくことができると考えています。 |
保育園では、カスタネット、タンバリン、シンバル、リングベル、太鼓、トライアングルなどの楽器を使って合奏に取り組んでいます。これらの楽器はリズム打ちの楽器であり、笛やハーモニカはメロディーの楽器であります。合奏でリズム楽器に取り組むのは、みんなが一緒に取り組むことができるからです。また、それぞれの楽器のリズム打ちのパターンが違いますので、それぞれのパターンを覚えて打てることを目標にしています。ですからいろいろの楽器の違うリズム打ちができたり、すべての楽器をみんなが使いこなせることができるようになります。 |
合奏は全体の曲の音の組み合わせであって、子どもは他の音を聞きながら、自分のパートの音を出し、全体を理解しています。 |
その点、笛、ハーモニカはメロディー楽器であって、誰でもがすぐに取り組める楽器ではありません。笛は指を動かすことと、息を吹くことの二つを同時に行ってはじめて音が出ます。ハーモニカにいたっては、息を吹くことと唇で穴に吹きつけて音を出します。 |
これらの課題は、保育園で全員が取り組むには難しく、小学校の課題だと考え、全体の中での取り組みはしていませんが、笛やハーモニカ、ピアニカなどの楽器や文字の読み書きなどは、慣れ親しむようにはしています。 |
さらに鼓笛隊にいたっては、合奏しながら行進することが、まさに高度な課題であって、それに費やされる膨大な時間考えれば、いったい誰のための課題なのかと考えさせられます。膨大な時間の中でいろんな楽器が経験できるのならいざしらず、限られた子どもと、その他大勢に分けられて決まった楽器を持たされ、長い時間それに費やし全体はなかなか分からず過ごしています。 |
保育園では、その時間をもっと子どものための時間として使いたいと考えています。 |
ハーモニカやピアニカは小学校に入学するとすぐ取り組まれていて、一定の時間を必要とします。(自転車と同じで一定の所までにかなりの時間が必要であるが、そこを超えるとすいすい行きやすい)ですから前もって取り組むのも大事ですがひらがなの読み書きと同じで、こつこつと最後までとりくむことができる力がもっと必要になってきます。それは子どもたちがこれから生きていく力です。保育園は小学校の予備園ではありません。子どもが保育園生活を、友達と楽しくあそんで、生活していく場であります。目に見える力より、目に見えない力をうんと伸ばすことを大事にしてます。 |
社会福祉法人 創の会 |
北田辺保育園 |
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